演出:蜂巣もも(グループ・野原)美術:渡邊織音(グループ・野原)
サウンド・インスタレーション:佐々木すーじん
『自由の国のイフィゲーニエ』
作:フォルカー・ブラウン 翻訳:中島裕昭
出演:岩井由紀子、串尾一輝(ともにグループ・野原/青年団)
一、復讐のために母とその情夫を殺した姉弟両方の人格を備えた者の物語。その人物は使命を持って我が身を奮い立たせたかと思えば、手のひらを返して怖気づき、また甘い言葉をささやいて、男性の人格の破滅を誘う。
二、戦争と生け贄の儀式という人殺しの過去を二度も背負った女、イフィゲーニエ。彼女はそれが本当の使命だと思ってきた。来たるべき自由は彼女を解放する。そこで誓う次の使命は果たして本物の正義なのだろうか。
三、強制収容所(大量死)でもあり、スーパーマーケット(大量生産)でもある場所に、死んだ兄をショッピングカートに乗せたアンティゴネーがやってくる!
四、コンクリートで敷き固められた滑走路に、ある労働者が立っている。これは古代の風景だ。彼を妬ましく、挑発的に見つめる女は、彼がとっくの昔に手放したものである。それがいまでも私たちを苛み、次の希望を生み出すことを阻んでいる。これはいままさに始まろうとする世界飢餓の素材である。
『おねしょ沼の終わらない温かさについて』
作:西尾佳織(鳥公園)
出演:伊藤彩里(gallop/カイテイ舎)猪俣三四郎(ナイロン100℃)大道朋奈
河原舞(ゲッコーパレード)木村麻子 村田牧子(青年団)横田僚平(オフィスマウンテン)山本雅幸(青年団)
舞台には沼があり、天井からスライムのようなドロドロした汚いものが、定期的に降ってきては溜まっていく。それは私たちにはどうしようもないもの。理不尽に降りかかり、積もっていくケガレ。 一場は「現在」。三人のイトウがグータンヌーボのような恋愛トークや、妙な演説を行う。 その後は「現在」とパラレルな存在しない時間。 麦と初という二人の子どもは、沼でイトウたちや周囲の奇妙な男たちに育てられながら暮らしている。 彼女たちは不安定に関係を保ちながら、特殊な家族を形成する。
照明:吉田一弥 音響:増田義基 舞台監督:黒澤多生(青年団) 制作:飯塚なな子 宣伝美術:増永紋美 芸術総監督:平田オリザ 技術協力:鈴木健介(アゴラ企画) 制作協力:木元太郎(アゴラ企画)
企画制作:グループ・野原/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 協力:レトル
Iphigenie in Freiheit by Volker Braun
助成:文化庁文化芸術振興費補助金 (劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
6月
12日 金 19:30◎
13日 土 13:00〇/19:30★
14日 日 13:00★/19:30〇
15日 月 13:00★/19:30〇
16日 火 13:00〇
〇₌『自由の国のイフィゲーニエ』
◎₌『自由の国のイフィゲーニエ』初回割引
★₌『おねしょ沼の終わらない温かさについて』
会場
こまばアゴラ劇場
チケット料金
『自由の国のイフィゲーニエ』
◎初回割引(初回1ステージ) 2800円
一般予約 3000円
『おねしょ沼の終わらない温かさについて』
一般予約 3500円
当日は500円増。
*日時指定・全席自由・整理番号付
*未就学児童はご入場頂けません。